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文献詳細

雑誌文献

胃と腸25巻11号

1990年11月発行

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海外文献紹介「シメチジンはランニングに起因した胃腸出血を減らす」 フリーアクセス

著者: 伊藤克昭1

所属機関: 1愛知県がんセンター内視鏡部

ページ範囲:P.1356 - P.1356

文献概要

 消化管出血が持久走の際に起こることはよく知られており,その頻度はマラソン完走者の8~30%,100マイルウルトラマラソン完走者では85%と言われている.著者らは100マイルウルトラマラソンの1時間前と50マイル地点で投与されたシメチジン(1回量800mg)が消化管出血を抑制できるか否かを検討した.対象は1989年に行われたある100マイル耐久レース参加者82名のうちレース前後のアンケートと便潜血検査に協力した25名で,シメチジン投与群は9名,非投与対照群は16名であった.年齢構成,性別,トレーニング歴には有意の群間差はなかった.便潜血検査はヘモカルト法で,レースの1週間前の3回分とレース後最初の3回分の排便について施行された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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