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初心者講座 胃X線検査のポイント―私の検査法
11.私のルーチン撮影法(1)
著者: 加来幸生1 馬場保昌1
所属機関: 1癌研究会付属病院内科
ページ範囲:P.1358 - P.1359
文献購入ページに移動 消化管癌の早期診断成績の向上は,内視鏡検査,特に直視下生検診断法の普及に負うところが大であるとの見方が一般的であろう.このような背景もあって通常のX線検査法の質的向上が望まれているところである.ところが,最近のルーチン検査の質はどうかと言うと,X線写真の質が著しく良くなったとは言えないのが現状である.ルーチン検査と言えども,初回検査で存在診断のみならず質的診断も可能であるようにするには精密検査の手技を積極的に導入して画質の向上を目指す必要がある.以上の観点から,ここでは最近われわれが日常行っている近接テレビ装置を用いたルーチン検査の手順を紹介することにした.
1.X線装置
近接カセッテレス透視撮影台(東芝DT-GCS),3相12パルスX線高電圧装置〔KXO-850(N)型〕を使用している.操作盤がスポット部に装置してあり扱いやすい.特に圧迫では複雑な操作に対応できる利点がある.
1.X線装置
近接カセッテレス透視撮影台(東芝DT-GCS),3相12パルスX線高電圧装置〔KXO-850(N)型〕を使用している.操作盤がスポット部に装置してあり扱いやすい.特に圧迫では複雑な操作に対応できる利点がある.
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