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文献詳細

雑誌文献

胃と腸25巻11号

1990年11月発行

文献概要

初心者講座 胃X線検査のポイント―私の検査法

11.私のルーチン撮影法(1)

著者: 牛尾恭輔1

所属機関: 1国立がんセンター放射線診断部

ページ範囲:P.1362 - P.1364

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 ルーチン検査法は精密検査の場合と違って,病変があるか否かが不明なので,その目的はいかに病変の見逃しを防ぐかにある.そのためには検査の原則を重視して,あとは患者の体型や症状に合わせて撮影することが大切である.以下,筆者が日常の上部消化管のルーチン検査で留意していることと,ルーチン検査における撮影順序に関して述べる(Table 1).

 1.X線装置

 遠隔装置と近接装置とがあるが,私は近接のX線装置のほうが行いやすい.それは近接装置のほうが患者との意志交換が互いに行いやすいし,微妙な体位変換が可能であるからである.また,近接装置のほうがむだな動作が少なくなるため,時間的にも短くて済む.次にオーバーチューブ型とアンダーチューブ型とがあるが,後者のほうが患者の体とフィルム面とがより密着するので,写真はより鮮鋭となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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