文献詳細
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海外文献紹介「大腸病変を有するCrohn病の大腸癌発生の危険率増加」 フリーアクセス
著者: 南洋二1
所属機関: 1愛知県がんセンター病院消化器内科
ページ範囲:P.1368 - P.1368
文献概要
著者らはスウェーデンのアプサラにおいて,1965年から1983年までに診断されたCrohn病患者1,655人を対象として,1984年末までにCrohn病に発生した大腸癌について検討した.12例の大腸癌が診断され,全体として2.5の危険率であり,危険率に性差はなく,経過観察期間も危険率に影響を与えなかったと報告している.また,Crohn病変の範囲が大腸癌発生のリスクに重要な要因であり,回盲部病変1.0,大腸回盲部病変3.2,大腸病変5.6の危険率を示し,診断時年齢30歳未満で大腸病変を有する群は最も高い相対危険率(20.9)を示したと報告している.
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