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文献詳細

雑誌文献

胃と腸25巻12号

1990年12月発行

文献概要

今月の主題 早期胃癌類似進行癌の診断 主題

早期胃癌類似進行癌の検討―進行胃癌類似早期癌と比較して

著者: 太田惠一朗1 西満正1 中島聰惠1

所属機関: 1癌研究会附属病院外科

ページ範囲:P.1421 - P.1428

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要旨 早期胃癌に対する縮小手術や内視鏡的切除療法が普及してくるにつれて,早期胃癌であることを正しく診断することがますます重要となってきた.われわれは,切除標本上で肉眼的に早期胃癌と診断した進行癌(準早期深達癌)を“早期胃癌類似進行癌”とし,これと肉眼的に進行胃癌と診断した早期癌(準進行表在癌)を臨床病理学的に比較検討し,次の結果を得た.上部,長径4cm以上,陥凹型,未分化型の癌,若年者の場合には,深達度を浅く見積もってもpm以上の深いものがある.一方,中下部,長径4cm未満の癌,男性の場合には深達度を深く見積もっても浅いものがある.双方とも予後は良好で,臨床上の問題は少ない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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