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文献詳細

雑誌文献

胃と腸25巻2号

1990年02月発行

今月の主題 膵囊胞性疾患―動態診断の基礎と臨床

主題

US,EUSによる膵囊胞性疾患の動態診断

著者: 山雄健次1 中澤三郎1 木本英三2 三竹正弘2 芳野純治1 乾和郎1 山近仁1 戸田信正1 岸克彦1 林芳樹3

所属機関: 1藤田学園保健衛生大学第2病院内科 2名古屋大学医学部第2内科 3土岐市民病院

ページ範囲:P.151 - P.158

文献概要

要旨 膵囊胞の発見頻度は急増しており,その診断法や治療法の選択は緊急の課題である.膵囊胞を主として炎症性と腫瘍性に分類し,また最近話題になっている粘液産生膵腫瘍も腫瘍性囊胞の範疇に含め,超音波検査(US)と超音波内視鏡検査(EUS)の診断能を中心に分析した.USやEUSで得られる囊胞の数,囊胞の大きさ,囊胞全体の形状,囊胞壁の状態,囊胞内部の状態,囊胞と膵管との交通の有無,背景病変の存在の有無などの所見を検討することにより,大部分の膵囊胞の鑑別診断は可能であることを示した.また体外式超音波検査では未だ限界も多く,上記の所見を的確に捉えるにはEUSが必要であることを強調した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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