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文献詳細

雑誌文献

胃と腸25巻4号

1990年04月発行

今月の主題 Barrett食道

主題症例

潰瘍による狭窄,多発腺癌を合併したBarrett食道の1例

著者: 岩崎善毅13 吉田操1 吉川時弘1 門馬久美子2 榊信廣2 前田義治3 滝澤登一郎3 小池盛雄3

所属機関: 1東京都立駒込病院外科 2東京都立駒込病院内科 3東京都立駒込病院病理科

ページ範囲:P.433 - P.437

文献概要

要旨 患者は71歳,男性.胸部つかえ感,胸やけを主訴に近医を受診し,食道癌を疑われて当科に紹介入院となった.食道胃透視で胸部下部食道の狭窄と狭窄部後壁に辺縁が平滑な陥凹を主体とした病変を指摘された.食道内視鏡では切歯より28~30cmの食道後壁に潰瘍形成を認め,生検でBarrett食道と診断された.ニッセン法による逆流防止手術を施行したが,円柱上皮は消退せず,4年後にBarrett潰瘍による食道狭窄の診断で胸部食道亜全摘術を施行した.摘出標本の詳細な病理学的検索で術前に発見できなかったⅡb型微小多発腺癌が合計4か所発見された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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