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文献詳細

雑誌文献

胃と腸25巻4号

1990年04月発行

症例

B cell type回盲部悪性リンパ腫の1例

著者: 進藤廣成1 亀岡信悟1 宮崎要1 中島清隆1 朝比奈完1 佐々木宏晃1 浜野恭一1 長廻紘2 長谷川かをり3 笠島武3

所属機関: 1東京女子医科大学第2外科 2東京女子医科大学消化器病センター内科 3東京女子医科大学第2病理

ページ範囲:P.479 - P.484

文献概要

要旨 患者は63歳,女性,右下腹部腫瘤を主訴として来院.腹部超音波,CT検査で右下腹部に充実性腫瘍を認めた.注腸造影検査では回盲部腸間膜側に管腔のほとんどを占める腫瘤陰影を認めた.壁硬化像やapple-core signなどはなく粘膜下腫瘍が疑われた.大腸内視鏡検査では腫瘤に潰瘍形成はなく,生検でも診断がつかず,最終的に壁外性腫瘤と鑑別が困難であった.手術は右半結腸切除を施行したが,病理組織学的にはnon-Hodgkinリンパ腫で,LSG分類ではB cellのびまん性リンパ腫,中細胞型であった.術後,経過良好で現在外来通院中である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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