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文献詳細

雑誌文献

胃と腸25巻5号

1990年05月発行

今月の主題 炎症性腸疾患の鑑別診断(1)―小腸・回盲部病変を中心に

主題

炎症性小腸病変のX線診断

著者: 西俣嘉人1 政信太郎1 大井秀久1 鮫島朝之1 米澤善照1 美園俊明1 西俣寿人1 西俣寛人1 有馬暉勝1 尾辻達志2 肝付兼達3 末永豊邦3 前ノ原茂穂4

所属機関: 1鹿児島大学医学部第2内科 2尾辻外科病院 3南風病院外科 4天保山記念病院

ページ範囲:P.537 - P.545

文献概要

要旨 Crohn病,虚血性小腸炎,腸結核,糞線虫症,アミロイドーシスを対象に,術前像,摘出標本レントゲノグラム,固定標本レントゲノグラムを用いて小腸二重造影像に現れるX線像とその背景について検討した.①微細顆粒状陰影に関しては明らかな関係はみられなかった.②多発,散在性,境界鮮明な小ニッシェは大部分Ul-Ⅱで,深部,特に粘膜下の病変を示唆するものと思われた.③haustra様外観は粘膜下,あるいは腸間膜の障害を示唆するものと思われた.④各IBDにおける病変の白壁のPLA理論に基づいたパターンと変形との関係を今後検討することにより,それぞれのIBDの特徴が浮かび上がり,それにより,X線像による鑑別診断も容易になると思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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