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文献詳細

雑誌文献

胃と腸25巻5号

1990年05月発行

文献概要

症例

食道・胃・大腸に発生した3早期重複癌の1例

著者: 前田一郎1 岡田利邦1 西澤護1 牧野哲也2 大倉康男3 中村恭一3

所属機関: 1東京都がん検診センター 2東松山医師会病院 3筑波大学基礎医学系病理

ページ範囲:P.592 - P.598

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要旨 患者は47歳,男性.胃集団検診の精査のため来院.初回胃内視鏡検査で胃の異型上皮巣を指摘される.その経過中に大腸癌および食道癌が発見され,また胃の病変も初回より約3年後に癌と診断された.以上より大腸のポリペクトミー,食道・胃全摘術が施行された.大腸病変は深達度smの癌,食道病変は深達度mmの表在平坦型の癌,胃病変は

深達度mの癌であった.文献上,消化管に発生した食道・胃・大腸の3重複癌の症例は,本例を含めて4例である.しかし今までに報告された症例はいずれも進行癌であり,食道・胃・大腸に発生した3早期重複癌の症例は本例のみと考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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