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文献詳細

雑誌文献

胃と腸25巻6号

1990年06月発行

今月の主題 炎症性腸疾患の鑑別診断(2)―大腸病変を中心に

主題

炎症性腸疾患の病理学的鑑別診断―大腸病変を中心に

著者: 渡辺英伸1 味岡洋一1 太田玉紀1 本山悌一1 岩渕三哉1 本間照1

所属機関: 1新潟大学医学部第1病理

ページ範囲:P.659 - P.682

文献概要

要旨 炎症性腸疾患を病理学的に鑑別するには,まず病変が肉眼的に,①縦走潰瘍型,②輪状潰瘍型,③円・卵円形潰瘍型,④玉石状所見・炎症性ポリポーシス型,⑤浮腫・充血・出血・びらん型,および⑥腫瘍様多発隆起型,の6基本肉眼型のどれに帰属するかを判定しなければならない.各基本肉眼型はいくつかの病変を含んでいる.次いで,基本肉眼型である基本病変の肉眼的特徴とその周辺粘膜の肉眼的特徴とを組み合わせることで,各疾患は肉眼的に診断できる.これに組織所見を加えることで,炎症性腸疾患の病理学的鑑別診断はより確実なものとなる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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