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文献詳細

雑誌文献

胃と腸25巻6号

1990年06月発行

今月の主題 炎症性腸疾患の鑑別診断(2)―大腸病変を中心に

主題症例

アフタ様潰瘍の多発から典型的病像に進展したCrohn病の1例

著者: 飯塚文瑛1 長廻紘1 山路千春1 丸山明子1 屋代庫人1 佐藤秀一1 大原昇1 馬場理加1 北畠滋郎2 五十嵐達紀2 秋本伸2 吉本達雄3

所属機関: 1東京女子医科大学消化器病センター内科 2東京女子医科大学消化器病センター外科 3船橋病院内科

ページ範囲:P.697 - P.705

文献概要

要旨 患者は24歳,男性.初期病変から典型的病変への病像の進展の様子,病変部の治療への反応を,発症当初より2年間にわたり,X線・内視鏡で月に1回ずつ経過観察した,Crohn病(全大腸炎および回腸炎型)の症例である.初期X線診断は潰瘍性大腸炎で,初期寛解期の内視鏡像は直腸より回腸末端部までびまん性のアフタ様潰瘍の散在であった.発症後10か月目の再燃時に,結腸で縦に配列する小潰瘍群より短い縦走潰瘍へと病像が進展し,典型的生検像も得られてCrohn病と診断された.病期や部位によって異なる多彩な病像および潰瘍性病変の展開(進展・後退)について切除標本像も含めて検討して得た知見を述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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