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文献詳細

雑誌文献

胃と腸25巻6号

1990年06月発行

研究

長期経過潰瘍性大腸炎に合併する粘膜変化に関する新知見

著者: 長谷川かをり1 長廻紘2 飯塚文瑛2 屋代庫人2 佐藤秀一2 丸岡喬2

所属機関: 1東京女子医科大学第2病理 2東京女子医科大学消化器病センター

ページ範囲:P.733 - P.738

文献概要

要旨 長期経過した潰瘍性大腸炎のコロノスコピーによるfollow-up中に,癌,dysplasia以外の粘膜病変が少なからず発見された.これは大腸炎のない通常の大腸(without colitis)にはみられないものと,通常の大腸にもよくみられるものと2種類に分けることができた.前者は扁平上皮化生(1例)と広汎な拡がりをみせる過形成性扁平粘膜隆起(2例)であり,後者としては若年性ポリープ,通常型の過形成ポリープであった.10年以上経過した潰瘍性大腸炎41例にコロノスコピーを行い癌2例1)のほかに上記のような粘膜変化を認めた.これらはすべて全結腸型,または亜全結腸型の症例にみられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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