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文献詳細

雑誌文献

胃と腸25巻6号

1990年06月発行

初心者講座 胃X線検査のポイント―私の検査法

6.二重造影像の撮り方(1)―幽門部から胃角部

著者: 飯田三雄1

所属機関: 1九州大学医学部第2内科

ページ範囲:P.750 - P.751

文献概要

 胃X線ルーチン検査では,限られた時間内(時間的制約)に,限られた撮影枚数(経済的制約)で効率の良い,しかも診断能の高い検査を行う必要があるが,その主体を成すのが二重造影像である.本稿では,筆者のルーチン検査における幽門部から胃角部の二重造影像の撮り方について述べる.

1.バリウムの量と空気量

 バリウムは粗粒子(バリトゲンデラックス)と微粒子(ウムブラゾル-A)を1:1の割合で混合したものを濃度130w/v%で使用している.通常250mlのバリウムに少量の消泡剤を混ぜて用いる.まず,縦2分割で食道を撮影した後,バリウム量100~150mlの状態で胃角から前庭部を中心に圧迫撮影する.バリウムの十二指腸への流出に注意しながら,可能な限り広範囲にわたって圧迫する.これでバリウムの粘膜面への付着は良好となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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