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文献詳細

雑誌文献

胃と腸25巻7号

1990年07月発行

文献概要

今月の主題 小さな表面型(Ⅱ型)大腸上皮性腫瘍 主題

表面型(Ⅱ型)大腸上皮性腫瘍―10mm以上の平盤状隆起病変について

著者: 北川晋二1 平田展章1 本岡慎1 川元健二1 増田康治1 中村賢二郎2 植山敏彦2 村中光3 古賀充4 田中誠5 下田悠一郎6 野尻五千穂7 渡辺秀幸8

所属機関: 1九州大学医学部放射線科 2九州大学医学部第2病理 3国立福岡中央病院放射線科 4国立病院九州がんセンター放射線科 5九州厚生年金病院放射線科 6佐賀県立病院好生館放射線科 7佐賀医科大学放射線科 8産業医科大学放射線科

ページ範囲:P.779 - P.788

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要旨 10mm以上の平盤状隆起を呈した64例70病変について検討し,以下の結果を得た.性別では男性41例(64%),女性23例(36%),年齢は41から88歳までで,平均年齢は64.4歳であった.発見頻度は注腸X線検査の0.75%であった.肉眼形態(長谷川らの分類に準じた)は,ポリープ集簇型36病変(51%),中心くびれ型20病変(29%),中心陥凹型8病変(11%),平坦型6病変(9%)であった.組織型は,腺腫42病変(60%),癌21病変(30%),化生性ポリープなど7病変(10%)であった.中心陥凹型に癌が多く(75%),平坦型はすべて良性であったが,他の2型は良・悪性の鑑別は困難であった.X線検査で発見されたものは46病変(67%)で,X線検査の描出能は84%であった.内視鏡所見では発赤を16病変(27%)に認めたが,良・悪性との関連はなかった.処置は手術37病変(53%),ポリペクトミー13病変(18%),生検(経過観察)20病変(29%)であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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