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文献詳細

雑誌文献

胃と腸25巻7号

1990年07月発行

文献概要

今月の主題 小さな表面型(Ⅱ型)大腸上皮性腫瘍 主題

小さな表面型(Ⅱ型)大腸上皮性腫瘍―見つけ方と処置

著者: 今井裕1 杉野吉則1 天羽洋1 熊倉賢二1 小平進2 寺本龍生2

所属機関: 1慶応義塾大学医学部放射線診断科 2慶応義塾大学医学部外科

ページ範囲:P.789 - P.799

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要旨 注腸X線検査の立場から表面型上皮性病変の見つけ方と処置についてその検査法を解析した.最も大切なことは,これらの表面型の病変が大腸において決してまれな病変ではないという認識であり,常にこれらの病変を念頭に置いて検査することであった.次にX線装置の改良においては,徹底して散乱線を除去したことにより,カブリが少ない鮮明な写真が撮れるようになり微細な所見の描出能が向上した.更に透視画像を改良したことにより検査中に病変を拾い上げ,それに引き続いて質的診断を行うことができるようになった.検査技術について検討を加えてみると,病変発見には腸管を各区域に分け,造影剤の流れを観察することが有効であり,表面の性状の描出には圧迫法や再充盈法が優れていた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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