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文献詳細

雑誌文献

胃と腸25巻7号

1990年07月発行

今月の主題 小さな表面型(Ⅱ型)大腸上皮性腫瘍

主題

微小大腸癌の診断―実体顕微鏡所見を含めて

著者: 工藤進英1 三浦宏二1 高野征雄1 坂内均2 大塚和朗2 桧森昌門2 斉藤純夫2 林俊一3

所属機関: 1秋田赤十字病院外科 2秋田赤十字病院内科 3新潟大学医学部第3内科

ページ範囲:P.801 - P.812

文献概要

要旨 早期大腸癌272病変のうち微小癌73病変について検討を加えた.微小癌の肉眼形態は平坦・陥凹型(Ⅱb,Ⅱc,Ⅱc+Ⅱa)が39.7%,表面隆起型(Ⅱa,Ⅱa+Ⅱc)が43.8%であり表面型早期癌が83.5%を占めた.平坦・陥凹型早期癌の内視鏡診断には空気変形と薄層色素法による無名溝消失所見が有用であった.平坦・陥凹型早期癌は小さくともsm浸潤を来すものが多いため,早期診断が重要であり注意深い内視鏡観察が必要である.微小癌の診断と治療にはstrip biopsyと実体顕微鏡によるpit patternの観察が不可欠であると思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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