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文献詳細

雑誌文献

胃と腸25巻7号

1990年07月発行

文献概要

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海外文献紹介「エリスロマイシン(EM)による糖尿病性胃排泄遅延の改善」

著者: 松田直人1

所属機関: 1関東通信病院消化器内科

ページ範囲:P.818 - P.818

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Improvement of gastric emptying in diabetic gastroparesis by erythromycin: Janssens, et al(N Engl J Med 322: 1028-1031, 1990)

 最近の幾つかの研究は,EMに消化管ホルモンであるモチリン類似の作用があることを明らかにしている.EMなど14種類のマクロライド系薬剤は胃前庭部・近位十二指腸に多数あるモチリン受容体に結合してアゴニスト作用を呈するとされている.

 糖尿病患者ではdiabetic gastroparesisによる胃内容停滞が,血糖コントロールを困難にする一因となっている.著者らは胃排出遅延が確認されたインスリン依存性糖尿病患者10例について,EMの胃排出に及ぼす効果を調べた.胃排出は99cmTc標識固形食と111In標識水の二重ラベル食餌を与え,それぞれの胃内停滞率の推移をシンチグラムにより計測して,二重盲検クロスオーバー方式により検討した.また対照として,性・年齢が一致する健常者10例を調べた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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