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肉眼形態の判定基準
小さな表面型(Ⅱ型)大腸上皮性腫瘍―肉眼形態の判定基準―私はこう考える
著者: 大原毅1 倉本秋1
所属機関: 1東京大学医学部第3外科
ページ範囲:P.868 - P.869
文献購入ページに移動1.私たちの肉眼形態の判定基準
基本的には,病変のあるがままの姿を素直な目で見て分類することにしている.腺腫では有茎性,亜有茎性,無茎性,表面型と分類する.表面型の癌の場合は,早期胃癌における表面型(Ⅱ型)の定義に従っている.すなわち粘膜面からわずかに隆起しているものはⅡa型,全く隆起しておらず平坦なものはⅡb型,わずかに陥凹しているものはⅡc型としている.問題となるのは大腸粘膜の特性として髪の上に乗っている病変が多いので,陥凹型でもⅡa型に見えることがあることと,複合型の取り方である.後者に関してはⅡa型なのか,Ⅱa+Ⅱc型なのか,それとも全くのⅡc型なのかという判定が難しいことが多いことによる.
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