文献詳細
文献概要
初心者講座 胃X線検査のポイント―私の検査法
7.二重造影像の撮り方(2)―胃体部から噴門部
著者: 池延東男1
所属機関: 1(財)早期胃癌検診協会中央診療所
ページ範囲:P.884 - P.885
文献購入ページに移動 胃X線検査の基本的なポイントは,本誌第25巻第3号で説明したので,ここでは胃体部から噴門部の撮影の要点を症例を呈示して説明することにする.
1.体位変換と撮影体位
ルーチン検査の方法のときにも述べたが,患者を第2斜位に動かすときバリウムの流れをよく観察し,適時撮影することがまず大切である.Fig. 1:バリウムが全部流れてからの撮影では大きな進行癌(Borrmann 2)もはっきりしなくなる.Fig. 2:癌をバリウムで囲むようなタイミングで撮影するとよくわかる.第2斜位に体位変換するときは透視台をなるべく水平位で行うのがよい.牛角胃や漫状胃では前庭部が体上部から噴門に重なったり,バリウムが流れ落ちないときだけ患者を第2斜位にしてから透視台を立てながらバリウムの流れを見て撮影するようにしたい.
1.体位変換と撮影体位
ルーチン検査の方法のときにも述べたが,患者を第2斜位に動かすときバリウムの流れをよく観察し,適時撮影することがまず大切である.Fig. 1:バリウムが全部流れてからの撮影では大きな進行癌(Borrmann 2)もはっきりしなくなる.Fig. 2:癌をバリウムで囲むようなタイミングで撮影するとよくわかる.第2斜位に体位変換するときは透視台をなるべく水平位で行うのがよい.牛角胃や漫状胃では前庭部が体上部から噴門に重なったり,バリウムが流れ落ちないときだけ患者を第2斜位にしてから透視台を立てながらバリウムの流れを見て撮影するようにしたい.
掲載誌情報