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文献詳細

雑誌文献

胃と腸25巻8号

1990年08月発行

今月の主題 臨床経過からみた胃生検の問題点

主題

臨床経過からみた胃生検組織診断の問題点―胃陥凹性病変について

著者: 渡辺英伸1 成澤林太郎2 佐藤敏輝1 岩渕三哉1 山中秀夫1 本山悌一1

所属機関: 1新潟大学医学部第1病理 2新潟大学医学部第3内科

ページ範囲:P.941 - P.948

文献概要

要旨 臨床経過からみた胃生検組織診断の問題点は,一般的な胃生検組織診断の問題点と同一であった.問題点の第1は,人為的ミスであり,次いで生検組織診断基準そのものにあった.人為的ミスは病変組織の見落とし,異常所見の過剰評価と過少評価の3つがあった.組織診断基準の問題点として,組織異型度判定にのみ比重が置かれていること,組織異型度の記述が不明確であること,癌,特に分化型癌が高異型度と低異型度に区別されていないこと,Group分類の運用,特にGroupⅢのそれに異質病変を含める人があること,Group分類とdysplasia分類の大きな差,が挙げられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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