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文献詳細

雑誌文献

胃と腸25巻9号

1990年09月発行

文献概要

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海外文献紹介「潰瘍性大腸炎はなぜ再燃を起こすか?」

著者: 小林世美1

所属機関: 1愛知県がんセンター消化器内科

ページ範囲:P.1124 - P.1124

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 潰瘍性大腸炎の再燃要因を調べることを目的に,著者らは非活動期に入っている92人の患者を48週以上にわたって経過観察した.12週ごとに患者と面談し,その間の感染の有無,維持療法の継続状況,食事の変化,非出血性下痢の有無,精神的ストレスの有無,精神的不安や抑うつ状態などについて質問した.

 35人(38%)の患者で再燃が起こった.研究開始後3~46週,平均17週後に起こった.再燃は前に再燃を起こしたことのある患者で有意に多く起こり,前回の再燃が最近のものほど高い傾向にあった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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