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文献詳細

雑誌文献

胃と腸26巻1号

1991年01月発行

文献概要

研究

成人T細胞性白血病・全身性悪性リンパ腫にみられた大腸微細病変

著者: 王恒治1 星子浄水1 岡田光男1 八尾恒良1 佐田正之2 久野修資3 溝口幹朗4

所属機関: 1福岡大学筑紫病院内科消化器科 2佐田病院 3福岡大学医学部第1内科 4福岡大学医学部第1病理

ページ範囲:P.99 - P.104

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要旨 未治療の成人T細胞性白血病3例と全身性悪性リンパ腫2例について大腸病変の有無をX線および内視鏡検査で検索した.5例中4例に1~7mmの微細病変が認められ,病変部からの生検では全例に腫瘍細胞とみなされる異型リンパ球の浸潤を証明した.化学療法により微細病変はほとんど消失し,治療後の生検標本には異型リンパ球を証明しなかった.未治療の成人T細胞性白血病や全身性悪性リンパ腫には大腸に高頻度に病変が存在するが,病変自体が微小・微細なために見逃されている可能性が高いと考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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