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文献詳細

雑誌文献

胃と腸26巻1号

1991年01月発行

文献概要

初心者講座 胃X線検査のポイント―私の検査法

13.術後胃の撮影法

著者: 高見元敞1

所属機関: 1市立豊中病院外科

ページ範囲:P.114 - P.116

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 1.はじめに

 術後胃のX線検査は,通常の胃の検査に比べてはるかに難しい.残胃に対する検査の目的は様々であるが,手術直後に吻合部の通過状態を知るために行う検査を除くと,検査の目的の大半は,残胃癌をはじめとする胃病変の発見にあると考えられる.

 残胃の検査はなぜ難しいのであろうか?残胃の検査に関する技術的な方法論は,X線診断のエキスパートである他の2人の執筆者に譲り,ここでは,胃切除に実際に携わり,しかも再開腹などで残胃の状態をつぶさに観察する機会の多い消化器外科医の立場から,残胃に対する検査の在り方について述べる.

 これは,残胃の特異性を熟知していないために生じる,様々な誤診や病変の見逃しが,日常の臨床の場でいかに多いかを肌で感じている医師からのメッセージとして受けとっていただきたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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