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文献詳細

雑誌文献

胃と腸26巻10号

1991年10月発行

文献概要

症例

横行結腸にみられた不完全型Peutz-Jeghers症候群の1例

著者: 山中賢治1 世古口務1 宮原成樹1 中濱貴行1 岩佐真1 勝峰康夫1 稲守重治1 小林和夫2 野田雅俊3 大西武司4

所属機関: 1市立伊勢総合病院外科 2市立伊勢総合病院内科 3市立伊勢総合病院病理 4大西クリニック

ページ範囲:P.1173 - P.1176

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要旨 患者は52歳,女性で,腹痛を主訴に受診.家族歴に特記すべきことはなし.皮膚,口唇,口腔粘膜に色素沈着を認めなかった.注腸透視,大腸内視鏡および腹部CTで横行結腸に直径4cm大の山田Ⅳ型ポリープを認め,横行結腸部分切除を施行した.組織学的にはPeutz-Jeghers型の過誤腫であったが,家族歴と,色素沈着を伴わないことから不完全型Peutz-Jeghers症候群と診断された.本症の特徴は,比較的高齢にみられ,ポリープは単発であることが多いことであった.また,Peutz-Jeghers症候群の代表的な家系からその初発患者の特徴を推測するに,本症の特徴と非常に類似していた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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