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文献詳細

雑誌文献

胃と腸26巻11号

1991年11月発行

文献概要

今月の主題 膠原病と腸病変 序説

膠原病と腸病変

著者: 小林絢三1

所属機関: 1大阪市立大学医学部第3内科

ページ範囲:P.1221 - P.1222

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 膠原病は単一の病気ではなく,全身の結合組織,特に膠原線維にフィブリノイド変性などの共通の病変がみられる疾患群であり,また,代表的な自己免疫疾患でもある.強皮症(PSS),全身性エリテマトーデス(SLE),皮膚筋炎(DM),リウマチ様関節炎(RA),結節性動脈周囲炎(PN)などが,いわゆる古典的膠原病として知られており,更に大動脈炎症候群,Behçet病,特発性血小板減少性紫斑病なども膠原病の類似疾患と考えられている.

 膠原病の示す初期症状から本症を疑い確診に至った例を多数経験している人はそれほど多くはない.数か所の医療機関を受診しているうちに多彩な全身症状が出現し,本症が疑われ,血液所見などから確診が可能となる例がほとんどではないかと考えられる.しかし,一度典型例を経験すれば,その特有の症状ないしは所見から本症を疑うことは決して難しいことではない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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