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文献詳細

雑誌文献

胃と腸26巻11号

1991年11月発行

文献概要

今月の主題 膠原病と腸病変 主題症例

食道および小腸に所見を認め,長期経過観察が可能であった進行性全身性強皮症の1例

著者: 野口昌宏1 西俣寛人1 朝倉孝之1 中村勇一1 米沢善照1 嵜山敏男1 松田彰郎1 盛満憲生1 有馬暉勝1

所属機関: 1鹿児島大学医学部第2内科

ページ範囲:P.1277 - P.1280

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要旨 患者は53歳,男性.1969年に進行性全身性強皮症と診断された.それ以来,逆流性食道炎,および食道潰瘍による胸やけ・吐血を,また偽腸閉塞による上腹部痛,嘔気,嘔吐を再三起こし,入退院を繰り返している.食道X線検査,内視鏡検査で食道中部から下部にかけての拡張,凹凸不整な粘膜を認めた.十二指腸・小腸X線検査で十二指腸下行脚から水平脚にかけての拡張を,空腸上部に狭窄と拡張を認めた.7年後の再検では,十二指腸の拡張に変化はみられなかったが,空腸には所見を認めなかった.本症例のX線所見について若干の文献的考察を加えて報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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