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初心者講座 胃X線検査のポイント―私の精密検査法
10.微小癌
著者: 西俣寛人1 瀬戸山史郎2
所属機関: 1鹿児島大学医学部第2内科 2鹿児島大学医学部臨床検査医学講座
ページ範囲:P.1326 - P.1327
文献購入ページに移動X線診断は陥凹部にはバリウムを溜め,隆起部は,隆起の辺縁でバリウムをはじかせ,そのX線像で病変の存在と,質的診断を行っている.現在のX線診断能であれば,肉眼形態的に陥凹,隆起をはっきり指摘できる病変であれば,0.5cm以下の病変でも描写可能である.われわれの教室で病理組織学的に発見された微小癌の大半はⅡcであるが,切除標本上では病変を指摘できないものが大半である.単発で臨床的に発見された病変の中にも切除標本上病変を指摘できる病変と,できない病変とがある.本稿では,X線診断の容易な微小癌と,切除標本上病変を指摘できない症例のX線像を供覧して,微小癌のX線診断について述べる.
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