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初心者講座 胃X線検査のポイント―私の精密検査法
10.微小癌
著者: 三輪洋人1
所属機関: 1順天堂大学医学部消化器内科
ページ範囲:P.1328 - P.1329
文献購入ページに移動 1.はじめに
一般に,精密検査を行う場合,病変の存在診断に加えて質的診断が可能なX線写真を得る必要がある.5mm以下の小さな変化である微小癌を対象とする精密検査の場合,これを的確に描出することは最も根気のいる作業となる.
検査にはいくつかのポイントがある.前処置(われわれの施設での方法は本誌26巻4号のこのシリーズで既に詳述),撮影の技術,撮影手順に関する頭の中での組み立てなどである.また,撮影条件もX線の出来を左右する大きな要素である.微小病変では精緻な至適条件での撮影が要求されるため,放射線技師の協力が不可欠となる.更に微小癌の撮影は時間のかかる作業であるため,患者の協力も必要である.これは検者の熱意が患者に伝われば自ずと得られるものと考えている.
以下,微小癌の撮影の実際を述べる.
一般に,精密検査を行う場合,病変の存在診断に加えて質的診断が可能なX線写真を得る必要がある.5mm以下の小さな変化である微小癌を対象とする精密検査の場合,これを的確に描出することは最も根気のいる作業となる.
検査にはいくつかのポイントがある.前処置(われわれの施設での方法は本誌26巻4号のこのシリーズで既に詳述),撮影の技術,撮影手順に関する頭の中での組み立てなどである.また,撮影条件もX線の出来を左右する大きな要素である.微小病変では精緻な至適条件での撮影が要求されるため,放射線技師の協力が不可欠となる.更に微小癌の撮影は時間のかかる作業であるため,患者の協力も必要である.これは検者の熱意が患者に伝われば自ずと得られるものと考えている.
以下,微小癌の撮影の実際を述べる.
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