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文献詳細

雑誌文献

胃と腸26巻12号

1991年12月発行

今月の主題 集検発見胃癌の特徴

序説

間接X線胃集検の今日的位置づけ

著者: 白壁彦夫1

所属機関: 1早期胃がん検診協会

ページ範囲:P.1343 - P.1345

文献概要

 X線による胃集検を意図したのは,黒川,入江,それに有賀の先生方の教室で,文献の示すところである.ところが,これも検査理論不在のまま始まったのであった.検査理論を考え,それに支えられ,胃集検の学会ができた経緯を知る証人は,当時の日大第3内科講師(現防衛医大名誉教授,東京トラック健康管理センター所長)高橋淳先生である.熱っぽく語り合ったものである.あれから,年月を経た.

 序説を書くに当たり,全く無関係な若い者は,間接胃集検をどう受け止めるだろうかと思った.時は人の心を変える.われわれは,一途に診断を求めてきたわけである.精査に専念するものあり,一方,早く集検に身を置くものもある.そこで,の思いからである.全く分別のない者だと困るので,天野穂高を指名して,しかじかの文献を中心にして考えてみてくれ,そして,君なりの感想をまとめてくれ,1週間たったら討論する,と言いつけた.卒後10年の外科医だから,いろいろな検査もこなすし,臨床経験も積んでいる.どんな話をもってくるかと待っていた.過大に評価しすぎることもなく,冷静にみてくれるかな,と思っていた.諸文献と,その内容をこなす臨床経験というものはありがたいものである.次のように,間接胃集検を捉えてきた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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