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文献詳細

雑誌文献

胃と腸26巻12号

1991年12月発行

今月の主題 集検発見胃癌の特徴

主題

間接X線集検で発見された胃癌の特徴

著者: 芳野純治1 中澤三郎1 沼田正樹2 山瀬裕彦2 山田昌弘2 武山直治3 大沼俊和3 岩間汪美4

所属機関: 1藤田保健衛生大学第2病院内科 2瑞浪昭和病院 3高山久美愛病院 4オリエンタル労働衛生協会

ページ範囲:P.1347 - P.1355

文献概要

要旨 間接集検により発見された胃癌の特徴を明らかにする目的で,間接集検を受診し胃切除が行われた胃癌174例について早期胃癌を中心に検討した.間接集検以外の方法により発見された早期胃癌759例(非集検群)と比較すると,深達度,大きさ,組織型では差がみられなかったが,隆起型では隆起の高い病変が多くを占めた.また,体上部の病変が少なかった.間接集検により病変を指摘された早期胃癌69例(集検指摘群)は非集検群と比較すると長径が2cm以下の例が有意に少なかった.間接集検で指摘されなかった早期胃癌27例は陥凹型がほとんどを占め,2cm以下の病変が約半数を占めた.特に,2cm以下の病変では集検指摘群の陥凹型は皺襞集中を有する例が多くみられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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