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文献詳細

雑誌文献

胃と腸26巻12号

1991年12月発行

文献概要

今月の主題 集検発見胃癌の特徴 主題

逐年検診からみた胃集検発見胃癌の特徴

著者: 本岡愼1 平田展章1 川元健二1 増田康治1 北川晋二2 田中啓二3

所属機関: 1九州大学医学部放射線科 2福岡大学医学部放射線科 3福岡市医師会成人病センター内科

ページ範囲:P.1363 - P.1369

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要旨 逐年検診群(以下逐年群)176例と,非逐年検診群(以下非逐年群)386例とを,発見癌の占拠部位・大きさ・肉眼型・深達度・組織型について比較した.早期癌率は,逐年群68%,非逐年群53%で,逐年群が有意に高率であった.進行癌に占めるpm癌の割合は,逐年群29%で非逐年群19%より高い傾向がみられた.肉眼型・部位では,Ⅱc類似進行癌が逐年群で多い傾向があり,逐年群でA領域後壁・C領域前壁の癌の割合が高かった.手術時4cm以上の進行癌のうち,前年間接無所見例は10例であった.組織型は10例中9例が未分化型で,部位ではC領域が5例と多かった.逐年検診でもC領域および未分化型で発育が速いものは進行癌で発見される可能性が高い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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