icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸26巻12号

1991年12月発行

文献概要

症例

原発性食道 non-Hodgkin リンパ腫の1例

著者: 菊地武志1 松村正1 吉原正彦1 佐野佳子1 片岡廉1 張田信吾1 黒田廣生1 宮田明1 藤田峯治1 渡辺直樹2 小畠敬太郎3 伊藤慈秀4

所属機関: 1公立学校共済組合中国中央病院内科 2公立学校共済組合中国中央病院外科 3小畠病院 4川崎医科大学附属川崎病院病理部

ページ範囲:P.1401 - P.1406

文献購入ページに移動
要旨 患者は74歳,男性.嚥下困難を主訴として来院.食道X線検査,内視鏡検査で巨大皺襞様所見を認めた.表面は平滑で,発赤,びらんや潰瘍は認めなかった.胸部CTではImからEaにわたる壁肥厚を認めたが,縦隔リンパ節の腫大は認めなかった.末梢血,胸部X線,Gaシンチ,腹部CT検査では異常を認めなかった.嚥下障害進行のため食道亜全摘を行った,切除標本ではImよりEaまでほぼ全周を侵す11.5×6.5cm大の境界鋭利な紡錘状の腫瘤を認めた.病理診断はLSG分類でdiffuse,small cell typeのnon-Hodgkinリンパ腫,B-cell(IgG,kappa)typeであった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?