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文献詳細

雑誌文献

胃と腸26巻12号

1991年12月発行

症例

完全消失をみた胃形質細胞肉芽腫と考えられる1例

著者: 森田須美春1 溝上裕士1 上野幹彦1 正田博幸1 菅野雅彦1 伊藤祐一1 田中泰史1 早川みち子1 小倉学1 南條知己1 塩沢和子1 西上隆之2

所属機関: 1国立加古川病院内科 2兵庫医科大学第2病理

ページ範囲:P.1425 - P.1428

文献概要

要旨 患者は62歳,男性.主訴は上腹部不快感.内視鏡検査にて前庭部大彎に中心部に不整形潰瘍を伴う隆起性病変を認め,Borrmann2型胃癌が強く疑われた.また,体中下部の後壁には発赤が多数存在した.しかし,生検所見では悪性所見は認めず,異型性を伴わないRussel小体を内包する形質細胞の著明な浸潤を主体とする病変であり,体部の発赤部にも同様の所見を認めた.経過観察の結果,隆起性病変は消失し,生検所見でも形質細胞は減少し,通常見られる炎症所見のみとなった.胃形質細胞肉芽腫と考えられる胃病変の完全消失を確認した1症例を報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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