文献詳細
文献概要
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書評「今日の消化器疾患治療指針」
著者: 服部信1
所属機関: 1都立駒込病院
ページ範囲:P.152 - P.152
文献購入ページに移動 このほど『今日の消化器疾患治療指針』が刊行されたが,総編集者の1人多賀須幸男関東逓信病院副院長に書評を依頼され,お引き受けした.本書は,編者の序に「“消化器疾患の現代治療事典”を構築することを目標とした」と述べられているように,消化器病学のすべてにわたる問題があらゆる角度から取り上げられ,12章,425項目に分けて,必要不可欠の量にまとめられている.
本書の特徴の第1は,執筆者が消化器病の第一線で日夜実際に苦労されている方々に限定されていることで,所謂老大家でなく若手のバリバリ働いている方々が書かれている点である.この執筆者の選択は恐らく編者の強い意向を反映したものであろうが,所謂既成の大家を極力避けている点は極めて合理的であり,新鮮さを感じさせ,本書の価値を非常に高めていると言える.大学の方も,研究所の方も,市中病院の方も,開業の方も,それぞれ自らの専攻とする分野について,御自分の豊富な経験をもとに簡明に記載されている.北海道から九州まで,全国各地から多くの方が筆者として参加されていることも読者に親しみを与えており,本書に好感を抱かせる点であろう.
本書の特徴の第1は,執筆者が消化器病の第一線で日夜実際に苦労されている方々に限定されていることで,所謂老大家でなく若手のバリバリ働いている方々が書かれている点である.この執筆者の選択は恐らく編者の強い意向を反映したものであろうが,所謂既成の大家を極力避けている点は極めて合理的であり,新鮮さを感じさせ,本書の価値を非常に高めていると言える.大学の方も,研究所の方も,市中病院の方も,開業の方も,それぞれ自らの専攻とする分野について,御自分の豊富な経験をもとに簡明に記載されている.北海道から九州まで,全国各地から多くの方が筆者として参加されていることも読者に親しみを与えており,本書に好感を抱かせる点であろう.
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