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文献詳細

雑誌文献

胃と腸26巻2号

1991年02月発行

今月の主題 食道“dysplasia”の存在を問う

主題

食道“dysplasia”の内視鏡観察―内視鏡でみている“dysplasia”とは

著者: 幕内博康12 町村貴郎1 宋吉男1 杉原隆1 田島知郎1 三富利夫1 大森泰2 重田廣昌2 熊谷義也3

所属機関: 1東海大学医学部外科 2慶応がんセンター 3三越診療所

ページ範囲:P.153 - P.161

文献概要

要旨 食道“dysplasia”は通常の内視鏡観察では認められず,ヨード染色を行うと不染あるいは淡染域として認められる病変である.まれには白色調の軽度隆起や淡い発赤を示すものもある.ヨードの染色性により異型度を測定することがある程度可能でsevere dysplasiaは白色の不染域となり,moderateあるいはmild dysplasiaでは淡染域となる.mildあるいはmoderate dysplasiaでは点状線状に染色される部分を混じているものもある.dysplasiaを発見したら注意深い経過観察を行って,増大するものや内視鏡所見の進行するものについては内視鏡的粘膜切除術を行って治療を兼ねて診断を確定するのがよいと考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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