文献詳細
文献概要
--------------------
海外文献紹介「炎症性腸疾患の急性憎悪時における経静脈的栄養の栄養と機能に及ぼす効果」
著者: 星谷聡1
所属機関: 1関東逓信病院消化器内科
ページ範囲:P.162 - P.162
文献購入ページに移動 Effect of intravenous nutrition on nutrition and function in acute attacks of inflammatory bowel disease: Cristie JM, Hill GL(Gastroenterology 99:730-736, 1990)
炎症性腸疾患(IBD)の急性増悪時には経静脈栄養が根拠がないまま行われている.病期分類で重篤に属する潰瘍性大腸炎4例,Crohn病15例,計19例の蛋白栄養と生理機能に対する経静脈的栄養(IVN)の効果について検討した.年齢・性・身長がマッチした健康人コントロールに比して,体蛋白貯蔵量は最大35%を減じ,生理機能は20~40%低下していた.患者は少なくとも3週間のプレドニゾロン1日40mg内服を含む外来治療に反応しなかった者である.IVNは14日間行われ,最終計測は臨床的に軽快したIVN中止後90~900日,平均200日後に行った.
炎症性腸疾患(IBD)の急性増悪時には経静脈栄養が根拠がないまま行われている.病期分類で重篤に属する潰瘍性大腸炎4例,Crohn病15例,計19例の蛋白栄養と生理機能に対する経静脈的栄養(IVN)の効果について検討した.年齢・性・身長がマッチした健康人コントロールに比して,体蛋白貯蔵量は最大35%を減じ,生理機能は20~40%低下していた.患者は少なくとも3週間のプレドニゾロン1日40mg内服を含む外来治療に反応しなかった者である.IVNは14日間行われ,最終計測は臨床的に軽快したIVN中止後90~900日,平均200日後に行った.
掲載誌情報