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文献詳細

雑誌文献

胃と腸26巻3号

1991年03月発行

文献概要

今月の主題 早期胃癌の内視鏡的切除(1)―根治を目的として 主題

病理学的にみた早期胃癌内視鏡的切除の適応条件

著者: 岩下明徳1 山田豊1 有田正秀12 八尾建史12 高崎二郎12 松井敏幸2 八尾恒良2 渕上忠彦3 松坂俊光4 有馬純孝5

所属機関: 1福岡大学筑紫病院病理 2福岡大学筑紫病院内科・消化器科 3松山赤十字病院消化器センター 4松山赤十字病院消化器センター外科 5福岡大学筑紫病院外科

ページ範囲:P.265 - P.274

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要旨 外科切除早期胃癌612例について,リンパ節転移の有無を中心に臨床病理学的立場から検討した.転移率は全癌11.4%,m癌2.4%,sm癌22.1%であり,男性8.1%,女性17.4%と女性に高く,癌最大径が増すに従って増加した.肉眼型別ではⅠ型25%とⅡa+Ⅱc型18.8%で高く,分化型腺癌9.7%より未分化型腺癌152%でやや高く,リンパ管侵襲程度に比例して増加した.転移のない癌は,①1cm以下すべての肉眼型・組織型の癌,②2cm以下のⅡa型癌,③2cm以下の隆起型分化型腺癌などが代表的なものであった.以上の結果をもとに早期胃癌内視鏡的根治切除術の適応として,a)1cm以下のすべてのm癌と,b)2cm以下のⅡa型癌と仮に規定し,その妥当性などについて簡単な考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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