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文献詳細

雑誌文献

胃と腸26巻3号

1991年03月発行

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編集後記 フリーアクセス

著者: 岡崎幸紀

ページ範囲:P.354 - P.354

文献概要

 “胃癌の内視鏡的治療”の特集(19巻8号)で本誌に登場した胃粘膜切除法が,“内視鏡的胃癌粘膜切除の臨床”(23巻4号)を経て本号の特集となった.この特集から,早期胃癌の内視鏡的切除法は,なお数々の議論はあるにしても,既に治療法の1つとしての地位を築いたと確信した.本号の論文を読ませていただいて思うに,企画に際して,あらゆる方向からの検討をと苦労したが,各論文の内容はいずれも同一方向の流れをのみ示している.逆に言えば,それだけコンセンサスの得られた治療法となってきた,ということになる.

 それゆえに,この治療法の適応条件と効果判定基準の確立が急がれる.今回の特集でそれぞれの最大公約数的なものは得られるが,臨床の場ではしばしば躊躇させられる.全国レベルでの早急なガイドラインの確立が望まれる.治療法として歩き出した以上,医療としての患者に対する責任でもある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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