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文献詳細

雑誌文献

胃と腸26巻4号

1991年04月発行

文献概要

症例

慢性的経過を呈した右側狭窄型虚血性大腸炎の1例

著者: 小山登1 小山洋1 花島得三2 本間光雄3 松原長樹4 藤崎順子5 下田忠和5

所属機関: 1小山消化器内科 2花島医院 3国立東静病院放射線科 4国立東静病院外科 5東京慈恵会医科大学病理

ページ範囲:P.455 - P.460

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要旨 患者は67歳,女性.主訴は持続性下痢.1986年9月ごろより主訴出現,同年12月当院受診.内視鏡検査で横行結腸肝彎曲部近傍の腸管の著明な狭小化,全体の浮腫状変化がみられ,同日施行の注腸検査でも上行結腸肝彎曲部近傍の高度の狭窄,屈曲変形が著明で,辺縁の不整拇指圧痕像,縦走潰瘍が認められた.病理組織学的には回腸末端から下行結腸まで漿膜下~腸間膜の主として静脈の内腔狭窄による閉塞と静脈壁血栓形成,およびその器質化,石灰化をみた.また狭窄腸管壁内では静脈の走行異常とその閉塞が著明であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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