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文献詳細

雑誌文献

胃と腸26巻5号

1991年05月発行

文献概要

今月の主題 潰瘍性大腸炎の長期経過 主題

治療からみた潰瘍性大腸炎の長期予後

著者: 福島恒男1 杉田昭1 土屋周二1

所属機関: 1横浜市立大学医学部第2外科

ページ範囲:P.505 - P.510

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要旨 日本人の潰瘍性大腸炎の長期予後を厚生省の研究班の集計でみると,薬物治療中の患者が41%,緩解中と受診していないものを合わせて54%,手術例0.6%,死亡例0.7%と全般的には良好である.内科治療上の問題点は厚生省研究班で規定した“難治例”をどのように治療していくかであり,これらの症例を緩解に導入し,また,導入するのが困難な症例は副腎皮質ホルモン投与量なども考慮して外科療法を考えていく.外科治療では病変をすべて切除して,肛門機能を温存する手術が主流となっている.これらの手術成績を向上させ,術後の肛門機能や,術後の合併症に対処して,長期予後を更に良くする必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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