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文献詳細

雑誌文献

胃と腸26巻5号

1991年05月発行

文献概要

今月の主題 潰瘍性大腸炎の長期経過 主題研究

小児潰瘍性大腸炎の臨床的検討

著者: 岡部弘1 北野厚生1 松本誉之1 押谷伸英1 小畠昭重1 中村志郎1 大川清孝1 加島和俊1 福島龍二1 小林絢三1

所属機関: 1大阪市立大学医学部第3内科

ページ範囲:P.521 - P.526

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要旨 1986年3月より1990年12月までの期間に,当科で経過を観察しえた小児発症の潰瘍性大腸炎10症例(発症時年齢11歳から14歳までの男子7名,女子3名,平均12.7歳)について臨床的検討を行った.発症の背景や病型,臨床経過などは成人型と大きな差はなく,予後に関しての違いは認めていない.しかしながら,治療効果は成人例のそれと比較して良好であり,特にステロイドホルモンに対する反応性は,慢性持続型症例を除いて比較的良好であった.また,再燃の契機としては,薬剤の中断などが多かった.以上より,ステロイド投与方法の工夫や患者指導などにより,予後因子を改善しうる余地があることが示唆された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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