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文献詳細

雑誌文献

胃と腸26巻6号

1991年06月発行

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書評「外傷外科の実際」 フリーアクセス

著者: 櫻井健司1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学第1内科

ページ範囲:P.668 - P.668

文献概要

 その昔,と言ってもいいと思うが今からかなり前に,ある有名な(notorious)county hospitalの救急室で数か月ほどを過ごしたことがある.そこにはよくもこんなひどい事件があるものだと思わせるような銃創,カミソリ創,交通事故,強姦などの患者が毎晩多く来て忙しくしていた.それ以来,私自身はかなりの期間,外傷外科から遠ざかってはいるが,それだけに非常に懐かしく本書を“一般外科医”として読ませていただいた.

 さて本書は7章から構成されている.前半の3章は総論的とも言える部分で“外傷患者の観察と評価一診療のプロトコール”,“軀幹外傷に必要な画像診断”,“外傷の病態生理”から成り,後半は特定領域の外傷から成っている.すなわち“頸部損傷”,“胸部損傷”,“腹部損傷”,“末梢血管損傷”などについてまず基本的アプローチを述べ,次いで各損傷の発生機序,診断,治療方式,術後経過などを記載している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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