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文献詳細

雑誌文献

胃と腸26巻6号

1991年06月発行

症例

著明な粘液産生がみられた主膵管内乳頭腺腫の1例

著者: 関誠1 堀雅晴1 太田博俊1 高木國夫1 村上義史2 大橋計彦2 柳澤昭夫3 加藤洋3

所属機関: 1癌研究会附属病院外科 2癌研究会附属病院内科 3癌研究会附属病院研究所病理部

ページ範囲:P.681 - P.686

文献概要

要旨 患者は74歳,男性.無症状であるが糖尿病の経過観察中,血清アミラーゼ上昇がみられ,USで膵病変が発見された.US・CTでは主膵管が軽度拡張し,特に体部に27×10mmの囊状拡張がみられた.十二指腸内視鏡では主乳頭開口部の開大がみられ,ERP検査で主膵管は体部において囊状に拡張し内腔に陰影欠損像と可動性のある透亮像がみられた.以上から体部主膵管に発生した粘液産生膵癌を強く疑い,膵体尾部切除術を施行した.切除後の膵管鏡で主膵管内腔に多発したイクラ状の小隆起を確認した.病変は拡張した膵管内腔にあり,22×8mmの乳頭状隆起で,組織は乳頭状腺腫で異型は軽度であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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