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文献詳細

雑誌文献

胃と腸26巻7号

1991年07月発行

文献概要

今月の主題 大腸sm癌の診断 主題

大腸sm癌の診断―X線・内視鏡の立場から

著者: 鶴田修1 豊永純1 有馬信之1 入江章1 藤崎一浩1 池田英雄1 佐々木英1 谷川久一1 池園洋2 井手耕一3 長田英輔4 笹栗靖之5 入江康司5 森松稔5

所属機関: 1久留米大学医学部第2内科 2池園内科胃腸科医院 3聖マリア病院内科 4長田病院 5久留米大学医学部第2病理

ページ範囲:P.750 - P.763

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要旨 早期大腸癌225病変(m癌:187病変,sm癌:38病変)を対象としsm癌の特徴について検討した.陥凹を有する表面型早期癌(Ⅱc,Ⅱc+Ⅱa,Ⅱa+Ⅱc)中のsm癌の頻度は陥凹を有さない表面型早期癌(Ⅱa),隆起型早期癌(Ⅰp,Ⅰsp,Ⅰs)のそれに比べ明らかに高く,sm311病変中9病変(81.8%)は陥凹を有する表面型であった.隆起部における表面凹凸不整の存在はsm癌診断の補助的役割を果たし,陥凹面における凹凸不整はsm massiveな癌診断の根拠になると思われた.X線的には,側面像における病変基部の変形所見はsm癌の診断に有用であった.また陥凹部の描出能は不良で,表面凹凸不整像(顆粒状あるいは結節状)の描出能は比較的良好であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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