icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸26巻7号

1991年07月発行

研究

梅毒性胃腸炎―その疾患概念の実証

著者: 小林広幸1 渕上忠彦1 岩下明徳2 福島範子3 八尾恒良4

所属機関: 1松山赤十字病院消化器科 2福岡大学筑紫病院病理 3同愛記念病院病理 4福岡大学筑紫病院内科・消化器科

ページ範囲:P.802 - P.807

文献概要

要旨 胃梅毒の4例を経験し,全例に駆梅療法前に大腸内視鏡検査を施行したところ,1例に直腸に大型びらん様病変を,他の1例には盲腸にリンパ濾胞の過形成様の病変を認めた.酵素抗体ABC法による梅毒特殊染色で,各々の直腸・盲腸病変部からの生検標本に梅毒スピロヘータが証明された.この成績から胃梅毒,直腸梅毒は各々独立した疾患ではなく,いわゆる梅毒性胃腸炎の一部分症としてとらえるべきものと考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら