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文献詳細

雑誌文献

胃と腸26巻8号

1991年08月発行

文献概要

今月の主題 大腸sm癌の治療 主題

大腸sm癌の治療

著者: 小平進1 寺本龍生1 久晃生1 古川和男1 山口博1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部外科

ページ範囲:P.849 - P.855

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要旨 教室で経験した大腸sm癌90例(結腸49例,直腸41例)の治療につき検討した.初回治療としては結腸sm癌49例中22例(44.9%),直腸sm癌41例中20例(48.8%)に局所的切除(内視鏡的ポリペクトミー,局所切除術)が行われ,残りの48例は腸管切除術が当初より行われた.局所的切除例42例中19例には追加根治術が行われた.腸管切除例67例中3例(4.5%)にリンパ節転移を認め,また,2例に再発を認めた.今回のsm癌リンパ節転移予測因子の検討より,高分化腺癌で粘膜下浸潤が軽度であり,かつ脈管侵襲(特にly-factor)がなければ,形態的,占居部位的に可能であれば,治療は局所的切除で十分であると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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