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文献詳細

雑誌文献

胃と腸26巻8号

1991年08月発行

文献概要

今月の主題 大腸sm癌の治療 主題

大腸sm癌の治療方針―内科の立場から

著者: 五十嵐正広1 勝又伴栄1 三富弘之1 小林清典1 西元寺克禮1 工藤康生2 大谷剛正2 瀬川謙一3 中英男3

所属機関: 1北里大学東病院消化器内科 2北里大学東病院消化器外科 3北里大学東病院病理

ページ範囲:P.857 - P.867

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要旨 大腸のsm早期癌の治療法について検討した.これまで当科で治療した進行癌との合併を除くsm癌67例73病変のうち,内視鏡的ポリペクトミーのみで経過を見たものは22例で,ポリペクトミー後追加腸切除されたものは19例,外科的切除26例である.これらの治療後の経過観察からsm癌の治療方針として以下の結論を得た.①有茎,亜有茎病変で脈管侵襲がなく断端陰性のものはポリペクトミーのみで根治しうる.②断端陽性,脈管侵襲陽性,低分化型癌の場合は外科的追加腸切除が原則である.しかし腺腫を併存するものはリンパ節転移や脈管侵襲の程度は低くポリペクトミーによる根治可能例が多い.③sm癌でsm深層へ浸潤しているものは脈管侵襲やリンパ節転移例が多くポリペクトミー後の追加切除が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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