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文献詳細

雑誌文献

胃と腸26巻8号

1991年08月発行

文献概要

今月の主題 大腸sm癌の治療 主題

転移陽性大腸sm癌の臨床病理学的検討

著者: 多田修治1 飯田三雄1 八尾隆史2 松本主之1 壬生隆一3 南部匠4 坂本清人5 小山浩徳6 藤島正敏1

所属機関: 1九州大学医学部第2内科 2九州大学医学部第2病理 3九州大学医学部第1外科 4八幡製鉄所病院消化器科 5九州中央病院内科 6小山胃腸科・内科

ページ範囲:P.876 - P.880

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要旨 転移陽性大腸sm癌の臨床病理学的特徴を知るため,単発大腸sm癌72例を対象として検討を行った.転移は,所属リンパ節5例,肝転移1例,鼠径リンパ節・骨盤腔内および肺転移1例の合計7例(9.7%)に認められた.7例の形態は有茎(Ⅰp)1例,亜有茎(Ⅰps)2例,無茎(Ⅰs)3例,Ⅱa+Ⅱc1例で,大きさは長径20mm以下が4例,21mm以上が3例であった.切除標本の検討では,7例中1例に断端陽性,1例に低分化腺癌,5例に脈管内癌浸潤,5例にsm massive invasionがみられ,7例全例にいずれかの危険因子が認められた.転移はいかなる形態においても存在するため,切除標本における危険因子の検討を詳細に行い,個々の症例に応じて治療方針を決定することが重要と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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