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文献詳細

雑誌文献

胃と腸26巻8号

1991年08月発行

文献概要

今月の主題 大腸sm癌の治療 主題

転移陽性大腸sm癌の形態的特徴

著者: 石田秀世1 大野直人1 豊田悟1 尹太明1 池内健二1 大塚正彦1 片山隆市1 穴沢貞夫1 桜井健司1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学第1外科

ページ範囲:P.881 - P.884

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要旨 転移陽性大腸sm癌の形態的特徴を明らかにする目的で臨床病理学的に検討を行った.特にその発育形態について粘膜内隆起性発育を示すもの(PG+)と,粘膜下浸潤による隆起性病変(PG-)とに分けた.検討症例56例中8例(14.3%)にリンパ節転移がみられた.PG(-)は組織学的にリンパ節転移のrisk factorであるsm(+++)のmassive invasion,脈管侵襲陽性を示すものが多く,肉眼形態では隆起の左右不対称,陥凹,表面の性状が結節型の特徴がみられた.これらの形態的特徴をもったPG(-)はリンパ節転移率においても20.8%(5/24)とPG(+)の9.1%(3/33)に比べ高く,リンパ節転移のhigh risk groupであることが示された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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